森林ツーリズム スキルアップ講習会
2020.02.26
1月28日・29日にやんばる3村世界自然遺産推進協議会主催の森林ツーリズムスキルアップ講習会に山田・國島の2名で参加しました。
この講習会は、世界遺産候補地である沖縄本島「やんばる」のフィールドにおいて、
東村・大宜味村・国頭村のやんばる3村のガイドがスキルアップ、情報共有などを目的として開催されました。
また、岐阜県の飛騨小坂で滝や沢のガイドをされている熊﨑さんを講師にお招きしました。
28日の午前中は国頭村にある与那覇岳「503m」へ。
与那覇岳は沖縄本島最高峰ともいわれ、沖縄特有の亜熱帯の自然を感じることができ、
コースの長さは往復約3,000m・標高310m・高低差70mです。
登山道入り口から沖縄の自然が広がり、ヒカゲヘゴなどの植物がお迎えしてくれます。
入り口には種取りマットがあります。
種取りマットを置くことで、外来種から在来の植物や自然環境を守ることに繋がります。
写真は実際に、山田がマットを使用している様子です。
環境省の方にお話をお聞きすると、足裏を10回程度こすることが効果的だそうです。
登山前だけでなく、登山後もやってほしいとのことでした。
現在は与那覇岳と環境省の2カ所にしかありません。
今後はこの種取りマットを増やしていく事が望まれます。
与那覇岳を案内して頂いた平良さん。
ガイド全員で植物や動物の話を共有し、私たち自身も勉強になりました。
登山道を歩くと色々なものが落ちています。
この写真はどんぐりの中でも最大のオキナワウラジロガシの実です。
今年はどんぐりが不作だったため、写真のような去年のものが多く見つかりました。
どんぐりはリュウキュウイノシシの大切なごはんの一つです。
午後は大宜味村にあるター滝へ。
ここでは1年通して最もター滝を利用している世古さんにガイドをしてもらいながら、
飛騨小坂から来られた講師の熊﨑さんに安全管理やリスクについて解説をして頂きました。
やんばる自然塾では、やんばる沢のトレッキングコースもあるので
安全管理のお話しや他ガイドの方のお話しをたくさん聞くことで、
自分たちのスキルアップにもなり、勉強になりました。
滝の近くも泳ぐことは可能ですが、
危険箇所もあるのでター滝へ行く場合はガイド同行がベストです。
翌29日は飛騨小坂で滝・沢のガイドをされている熊﨑さんに映像を見せてもらいながら、
熊﨑さんが使用している滝の様子やガイドとして心掛けていることを学びました。
お客様のニーズに合わせて案内を工夫し、常にお客様の立場に立つことが大切であると学びました。
この研修では多くのガイドの方とお話しする機会がありました。
それぞれのガイドの方が大切されている思いを教えていただいたり、ツアーの様子を話していただいたりする中で、私達に足りないことを知るとても良いきっかけとなりました。
今後秘術面・安全面のスキルを磨いていくだけでなく、
今まで以上に自然を楽しみながら、お客様に寄り添ったツアーができるように頑張っていきたいと改めて思いました。