沖縄の体験【やんばる自然塾】とは
やんばる(山原)とは、緑豊かな亜熱帯の森が広がり貴重な動植物が棲んでいる沖縄本島北部地域のことで、東村は県都那覇市から約90Km、所要時間が約2時間かかり1990年代、パインアップル栽培のさかんな人口約1,900人の農村であった。又やんばる自然塾の活動拠点である慶佐次(げさし)区は慶佐次川の河口に位置する50戸余り、人口は約180人の小さな集落で、河口の汽水域には沖縄本島最大のマングローブが広がりそこの植物群落は『慶佐次湾のヒルギ林』として国の天然記念物に指定されている。やんばる自然塾が設立された頃の慶佐次地域は純農村で若者の働く場が農業以外はなく過疎化が進み観光事業や飲食業などの観光サービス業はほとんどなかった。
慶佐次地区で地域おこしの取り組みが始まったのは『夢つくり21委員会』が出来た1995年からである。メンバーは当時区長であった私を含め8人、農家が中心で会社員、団体職員、公務員など地域づくりに積極的で発想が前向きな人たちで、名称は立派だが活動はというと、最初は夢を語り、ホラを吹く会でヒルギ林の活用など地域資源や人材の掘り起こしなどをおこないその中から地域を活性化するにはどうするか議論をしていた。それがやんばる自然塾に受け継がれたゼロからのスタートであった、そして1999年5月にできた東村エコツーリズム協会の設立にも影響を与えたのである。
1999年4月に東村で初の自然学校『やんばる自然塾』が誕生した。地域活性化をめざしエコツーリズムの基本理念に基づいてスタートしたが、スタッフは1人で、カヤックは地域の人たちがオーナーにり10艇を購入した。最初に出来たプログラム『慶佐次川マングローブカヌー体験』(所要時間3時間)を中心に人数を制限し〈8名まで〉、環境に配慮し満潮時のみ催行するエコツアーとして少人数対応の受け入れが始まった。2年目になると県外高校の修学旅行の受け入れや県内各種団体や小学生の体験学習などが少しずつ増えてきた。2003年7月には組織が法人になり、体験プログラムは個人向けエコツアー(6)、修学旅行・グループ向け(10)、合わせて16になった。また東村ふれあいヒルギ公園で慶佐次のマングローブを訪れる観光客は約10万人余りになった。現在の慶佐次地区は少しずつ確実に活気にあふれている。
慶佐次川を利用したエコツアー事業者は村内に6社誕生し、旅行者が増えたことにより地区唯一の慶佐次共同売店・農産物販売所では採りたてのパインアップルや野菜が売れ、食堂、弁当仕出しなどの飲食店も数軒でき、観光農園やコテージ型宿泊施設の交流施設も数軒営業を始めた。やんばる自然塾の修学旅行プログラムは地域の若者がガイドを中心に活動を行っているが、特産のパインアップルを使った農業体験&ジャム作り、家庭料理体験などで地域の人々が講師など協力・連携をするようになった。
やんばる自然塾は地域おこしの活動の中生まれた自然学校である。
会社概要
会社名:有限会社やんばる自然塾
住 所:沖縄県国頭郡東村字慶佐次82番地
電 話:0980-43-2571
URL:https://gesashi.com/
代表者:島袋 裕也
適格請求書発行事業者登録番号:T3360002020684
やんばる自然塾の歴史について
2010年
農林水産省第7回オーライニッポン大賞 審査委員会長賞。
2009年
経済産業省 ソーシャルビジネス55選 受賞。
第2回ソーシャルビジネス全国フォーラム開催報告
NHK教育テレビで放送されました「あしたをつかめ~平成若者仕事図鑑」
NHK教育テレビで放送されました「モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!激闘!川上り めざせ!やんばるの森」
OTV沖縄テレビで放送されました「日本列島グッドジョブ大賞!」
OTV沖縄テレビで放送されました「沖縄ベンチャースタジオ」
2008年
RBCテレビで放送されました「気ままにロハススタイル」
2007年
琉球放送RBCテレビで放送されました「ウチナ~紀聞07_10_14」
2006年
ジャパンベンチャーアワード 地域貢献賞 受賞。
農林水産省 立ち上がる農山漁村 選定。
地域に光る宝を探せ!沖縄版
2005年
環境省 第1回日本エコツーリズム大賞 優秀賞受賞。
2004年
環境協力金制度というシステムを導入し環境保全活動を強化。
2003年
やんばる自然塾法人化。
2002年
地域の農家やお母さんを講師にパイナップルジャムづくり体験や沖縄料理体験など歴史、文化にスポットをあてた体験プログラムを提供。
2001年
個人向けツアー4プログラム、修学旅行5プログラムに増える。それに伴い県外エコツアー、県内団体などの予約が増える。
2000年
県が主催する自然体験活動指導者養成講座やネイチャーゲーム講習会などを受けノウハウを学ぶ。本格的に本土からの修学旅行の受け入れを始める。
1999年
村内初の自然学校として、やんばる自然塾創立(1人でマングローブカヌーツアーなどエコツアーの受け入れを始める) 本土の自然学校と連携し受け入れを始める