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沖縄の身近な生き物(オオコウモリ編)

2025.11.03

はいさーい!

今の時期、沖縄県内各地で見られる風物詩をご紹介したいと思います!
まずは、こちらの2枚の写真をご覧ください。

この写真は自然塾の近くにある『ふれあいヒルギ公園』にて拾ったモモタマナという木の実です。
この時期になると各地でモモタマナの実が落ちているのをよく見かけます。
そしてよく見てみると何やら生き物にかじられた跡がありますね。
いったい誰がこの実をかじったのでしょうか?

実はその生き物の正体は『オオコウモリ』なのです!

オオコウモリは普通のコウモリよりは大型になる空飛ぶ哺乳類で
皆さんの地域で一般的に見られるコウモリよりも体が大きく食性も異なります。
コウモリの多くは昆虫を食べますが、オオコウモリたちは植物食性なので最初の写真のような木の実や葉っぱが大好きなのです。
モモタマナ以外にも沖縄で身近な植物であるフクギやガジュマルなどの木の実、海岸に多いパイナップルそっくりなアダンの実も大好物なんですよ~!

また、食性が違うので顔つきも大きく異なります。
通常のコウモリは暗闇でも昆虫を捕らえて食べられるように、超音波を発し反響音を聞いて周辺の状況を察知しながら飛行します。
光ではなく音で世界を見ているのですね!
なので頭の大きさの割に耳が大きく発達しています。そのかわりに目はそれほど良くないようです。
対して沖縄で見られるオオコウモリの仲間は動かない植物を食べます。
そのため超音波ではなく、人間同様に目でモノを見て生活しており通常のコウモリよりも大きな目を持っています。
同じコウモリでも、オオコウモリは他のコウモリ類とは少し異なるグループの生き物なのが分かりますね!

ちなみに沖縄に生息するオオコウモリはクビワオオコウモリの仲間です。
体は暗い褐色ですが、名前の通り首の周りに黄色い毛が生えており まるで首輪をしているように見えますね。

沖縄県には各地にそれぞれ違った種類のオオコウモリが生活しており、私達のフィールドがある沖縄本島では『オリイオオコウモリ』という種類が見られるのです。

今の時期、ちょうど繁殖期を迎え盛んに飛び交っております。
そのため1年でも最も見つけやすいシーズンです!
やんばるエリアだけの話ではなく、お泊りのホテルの周り、市街地でも頻繁に見かける身近な生き物のオオコウモリ。

冬が明け、春ごろからは出産・子育て始まります。
子育ての時期にはお母さんのお腹にしがみつく赤ちゃんの姿が見られることもあるそうですよ~!
そうはいっても旅行中の短い時間に生き物を観察するのはなかなか難しいことですよね。
ですが実際に姿が見えなくても、食べかすの木の実が近くに落ちていたりとなど 旅行中の身近な場所にも生き物たちの痕跡はたくさんあります。
生き物を見つける手掛かりとなる情報をもって、生き物たちの痕跡を探してみる感覚はとても楽しく、面白いものです。
ぜひ皆様も沖縄に来られた際は夕暮れ時の空を眺めたり足元に落ちているものに興味を持ちながらお散歩をしてみてくださいね~!!

以上、沖縄の身近な生き物『オオコウモリ』の紹介でした~♪
今後も身近な生き物を紹介していきたいと思いまーす。お楽しみに-!

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