行ってきました! 夜の生き物探し探検隊!
2020.04.01
〇夜の林道を探検
3月にやんばる自然塾のスタッフでスキルアップのために、夜の林道へ生き物探しに行ってきました。
この林道はやんばる自然塾から車で約20分のところにあります。
時間は日没前から日没後の時間帯で行いました。
日没前は、鳥の鳴き声で騒がしかった林内も日暮れとともに静かになり、静寂に包まれます。
よ~く耳をすませていると、水のせせらぎや、どこからかカエルの鳴き声が聞こえてきます。
懐中電灯を持って、その声を頼りに生き物を探します。
夜の生き物探しは慣れておらず、なかなか見つけるのは難しかったです。
鳴き声を頼りにそぉっと近づいているつもりでも、私達が物音を立ててしまっているのか、次第に声が聞こえなくなり、見つけられません。
カエルを探していると遭遇したのは、なんとヒメハブ!
周りの風景に同化しているため、全然気づきませんでした。
もう少し近づくと、危うく咬まれそうな距離まで迫っていて危ない、危ない。
ポイントを何度か変えつつ、生き物探しを続けます。
以前、スタッフが日中にイシカワガエルを見たというポイントへ移動しました。
イシカワガエルはやんばるの固有種で県指定の天然記念物に指定されており、レッドデータブックにも載っている、絶滅危惧種です。
静かにして鳴き声が聞こえないかじっと我慢します。
すると、カエルらしくない鳥のような鳴き声が・・・。
その声の正体は、イシカワガエルでした。
このエリアにいることが分かったので、全員で探しますが見つかりません・・・。
スタッフの一人が何気なく見た木の隙間になんとイシカワガエルがいました!
なかなかお目に掛かれない姿を目の当たりにしてスタッフ全員大興奮でした!
再び耳をすませていると、他の鳴き声が聞こえます。
こちらも見つけられずに帰ろうとしたその時に、何か発見しました!
リュウキュウアカガエルです。このリュウキュウアカガエルは、沖縄本島だけではなく徳之島や奄美大島にも生息する種類です。
今回見られた生き物は、私達が普段利用している慶佐次川のマングローブ域ではあまり見られない生き物もいたので、見つけたときはとても嬉しかったです。
日中の活動時間だけではなく、夜の闇にも目を向けてみることで、どんな生き物がどのような所にいるのか、どんな鳴き声が聞こえるのかなどの新しい発見がありとても勉強になりました。
今後も、定期的に生き物観察を何度か続けていくことで、みなさんに体験していただくツアー内容をより充実したものにできればと思います。