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2015.12.01

コラムニスト:永西 由実

こんにちは。ゆみです。毎日出会うたくさんの人、もの、起こるできごとに、あぁ人生、勉強だなぁと思ってます。

ゆみコラム1

 

〇伝統って・・・?

都会っ子のわたしは、子どものころ、地域の生活の中で「伝統」この言葉をあまり実感することがありませんでした。

まぁ、都会だからではなく、自分自身が関心がなかったからかな。

沖縄にきて、これを感じることが何度もあり、私にとっては新鮮でした。

例えば、「沖縄の長男は家を継ぐという意識がある。墓を守る。」そんなことを聞いて、最初は、「伝統」という言葉をルールや、目に見える形のようなものに感じていました。なんか窮屈で、大変だなぁなんて思っていました。

ゆみコラム3

 

〇琉球舞踊を習って2年

「伝統」の後ろには、心があるんだ〜と実感しています。

琉球舞踊は、それぞれの流派の先生のもとに、振り付けが決まっています。

個人の考えで変えてはいけません。また、この曲にはこの衣装、この髪型、と、全て決まっています。その伝統は厳しく、大変なものと感じます。しかし、600年もの長い年月、たくさんの先人が守り、伝え続けてきたもの。自然と共にある琉球の生活や、密かに恋し、忍ぶ女性の恋心。中国からの大使や王様の前で踊られた厳かな曲からは、琉球の誇りとプライドなんかも感じます。

ゆみコラム4

 

〇未来を築

私は、私の舞踊の先生の踊りを見た時、また、東村の地域行事での踊りを見た時、心が揺さぶられ、感動したことが何度もあります。それには、「心」があるから。この地を愛し、歴史を誇りに思い、いつまでも大切に、未来の人たちへ伝えたいという心。

以前、離島へ行った時、人がいなくなった村を訪れました。

朽ち果てた家、荒れた地。「私たちはこの地を離れます。」と書かれた石碑。きっとどうしようもなかったのだろうけど、映画やドラマではなく、本当にこうなるのだと、胸を締め付けられました。「伝統」の後ろには、この地を愛し、守りたいという「郷土愛」があります。これは困難に立ち向かい、未来を築く行動の源になるのでは。私も少しでも、何かお手伝いできたらな…。

ゆみコラム3

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