東村の林道パトロールに参加してきました!
2021.03.01
〇林道パトロールってどんなもの?
みなさんは林道パトロールをご存知ですか?その名の通り、主に夜間林道に不審人物がいないかをパトロールしています。では、なぜ夜に、しかも林の中で不審者が出るのでしょうか?それは、生き物を採っているからです。
私たちのいるやんばるには、世界中で見てもここにしかいない種が数多くいます。
そんな希少種を密猟したり、盗掘したりする人たちが出てきたことを受けて、密猟の抑制となるように林道パトロールが始まりました。
国頭村から始まった林道パトロールは、やんばる3村の東村と大宜味村でも行われるようになりました。
東村では、地元の自然をより深く理解しようということで、エコ部会(やんばる自然塾が所属する東村のエコツアー業者の集まり)のメンバーを中心に、2月に朝晩あわせて6回の林道パトロールを行いました。
そのうち1回は、国頭村で林道パトロールをされている方を講師にお招きして、地元の親子も参加するイベントが開かれました。
〇イベントで見つけたもの
懐中電灯を片手に、子供達は一生懸命生き物を探します。
面白かったのは、目だけで探すのではなく、耳でも探すということ。
夜も更けてくると、山の方から「コホー、コホー」とリュウキュウコノハズクというフクロウの仲間の声や、「キーー、キーー」とオリイオオコウモリの鳴き声が聞こえました。
水たまりの近くを歩いていると、子供たちが「カニいたー!」と嬉しそうです。
このカニは、オキナワミナミサワガニというカニの子供で、やんばるにしかいないカニなんだそうです!
〇イベントに参加して
今回のイベントに参加して、今まで自分たちが行っていたパトロールのとき以上の生物と出会えて、とても勉強になりました。また、子供たちの純粋な視点や疑問も知ることができて、ガイドとしてとても良い経験となりました。講師の方は、子供たちに地元の自然を知ってほしいということを強く願っていました。今回のイベントは子供たちに自然の面白さや、地元の自然を身近に感じてもらえるような良い機会となったと思います。
東村の林道パトロールはまだまだ駆け出しの部分が多いので、これから回数を重ねて、自分たちの周りの自然をより深く知り、多くの方に自然について興味を持ってもらえるように努力していきたいと改めて思いました。