季節の移ろいと鳥 ~野鳥観察の面白さ~
2021.05.02
冬季の生き物観察
寒い時期が通り過ぎ、夏に向かって気温がぐんぐん上がっている沖縄。今まであまり活発ではなかった、カニやハゼなどの生き物がたくさん見られるようになり、生き物観察が楽しい季節がやってきます。
夏は色々な種類の生き物が見れるのでもちろん楽しいのですが、実は寒い冬でも観察するのが面白い生き物がいます。それは鳥です。
一年を通してずっと見れる鳥もいれば、季節の移り変わりとともに移動をする、期間限定の渡り鳥もいます。野鳥観察は一年を通して楽しめるのが最大の魅力です!
今回は、今年の冬に見られた鳥たち、これからの時期見られる鳥たちについてお伝えします!
〇冬に会えるのを待っていました!タカの仲間、サシバとミサゴ
冬になると、沖縄よりも寒い地域から移動してくる、サシバとミサゴ。
キリッとした眼で鋭く睨む姿は、とても凛々しくかっこいいです。
↑サシバ
↑ミサゴ
〇今年の冬は異常発生!?カワウ
カワウは本州の方が馴染み深いのではないでしょうか。鵜飼いさんが鳥に魚を捕らせて漁をするあの、鵜。今年の沖縄では、大量発生し話題となりました。
↑真ん中の翼を広げているのはアオサギ、周辺の黒い鳥がカワウ
〇つぶらな瞳がチャーミング!ムナグロ
畑によくいる、ムナグロ。大きな瞳でこちらをみてくる姿に、毎回「かわいい~」とメロメロです。
今紹介した種類は、季節の移ろいとともに渡って行ってしましたが、夏には新しい鳥たちがやってきます。
これからの時期の野鳥観察
今よりもさらに気温が高くなると見られるようになるのが、夏鳥です。
夏鳥とは、暖かい地域で冬を過ごし、繁殖のために夏前に日本にやってくる鳥たちのことです。
沖縄ではリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが見られるようになります。
この鳥たちの注目ポイントは鳴き声です。
リュウキュウアカショウビンは「キュロロロー」と一度聞いたら忘れることのない鳴き声です。
リュウキュウサンコウチョウは「ツキヒホシ ホイホイホイ」と面白いさえずりをします。
このさえずりが、「月・日・星」と聞こえることから、サンコウチョウ(三光鳥)と名付けられたといわれています。
この鳥たちの声は聞こえても姿が見つけられないことが多いです。今年の夏こそはしっかり観察できるように、フィールドに多く足を運び、しっかりと耳を澄ませたいと思います。
みなさんも新たな発見や出会いを求めて、おうちの近くの身近な鳥に目を向け、耳を傾けてみてはいかがでしょうか?